靴売場で売られている靴は5㎜刻み。
選ぶときにいつも「きつい」か「ゆるい」
どちらかで困ってしまう事はありませんか?
JIS規格で女性の靴の幅は
「A」~「F」まで実に9つにも
分かれています。
生まれてくる足のお悩みを考えれば、9つにもというより9つにしか分かれていないと言うべきですが、それはさておき。
例えば、23㎝の場合、
「A」の足幅は85㎜、「F」の足幅は102㎜。
長さが同じでも、幅が17㎜も違います。
通常の売場で 「A」や「F」は見かけませんが、
最近「コンフォート」「足にやさしい」ものが
人気になっているためか「EE」「EEE」くらいの
足幅の広いものを多く見かけます。
「E」~「EEE」で足幅を比較してみると、
「E」の足幅は94㎝、「EEE」 の足幅は 98㎝。
4㎜も違います。
もし、もっと足幅が細い 「B」の人が
「EEE」を履くと、かなりゆるく感じ、
1サイズ下の靴を選ぶことになり、
「足が縮んだのかしら?」と
勘違いしてしまう事もあるかもしれません。
足長が短ければ、靴の先まで
指がぴっちり入っている状態になるので、
指がいつも曲がった状態になり、
ハンマートゥ、マメ、タコといった
トラブルのもとになってしまうのです。
そして、広い足幅の靴を選んでいると、
足のアーチの崩れが進んでしまいます。
幅広な靴は「足にやさしい」と思われそうですが、実際のところ、
アーチの崩れを助長してしまうと、
足の疲れ、むくみがとれない、外反母趾、などの
原因になってしまいます。
足長と足幅どちらも大事
足の幅が優先されがちですが、
まず足長、そして幅を合わせる方が、
いい靴選びができるのではないでしょうか。
靴選びの段階で、指があたらないか、
つま先に1㎝程度の余裕があるか、
確認しましょう。
つま先の余裕を「捨て寸」といいます。
「捨て寸」が長すぎると、
靴をこすらないように、
足に無駄な力を入れた歩き方になってしまい、
不調の原因となってしまうので要注意です。
身体にやさしい靴は、
「履きにくく脱ぎにくい」ものです。
足と靴がしっかりフィットして、
あなたの足と同じ場所で曲がるのが
あなたにとって「やさしい靴」です。
足長があっていれば、
靴の曲がる場所と足の関節部分が
合うので歩きやすいのです。
靴ひもがある靴なら、
しっかり絞めることで、
足の幅が広がりすぎるのを防ぐとともに、
足の前滑りを防ぐことができます。
南青山『足から治療院』Creareクレアーレ
フットマスター / ダイエットマスター
後藤 寿美子