秋が来て、空の青さと柿やみかんのオレンジがとても綺麗です。
空気がカラッとして過ごしやすい!いい季節です。
漢方では、秋は「肺」の季節と言われます。
空気の乾燥によって、一番影響を受けるのが「肺=呼吸器」です。
そして肺によって養われているのが「皮膚」です。
「肺」が十分に活躍すれば「皮膚=お肌」も健やかに保たれます。
私たちの身体の表面を覆っている皮膚は、
全部集めても、両手の手のひらに乗ってしまうほど薄い。
その皮膚から透けて見えるのは、毛細血管を流れる血液の色です。
充分に酸素を取り込んだ新鮮は血液は、キレイな色をしています。
キレイな血液が全身を巡れば、
潤いもハリもある血色の良い肌になります。
1日に約26,000回する呼吸
1回の呼吸の質を左右するのが
「姿勢」と「肋骨の可動性」です
肺があるのは肋骨の中。
肋骨の周囲の筋肉が柔らかくしなやかだと、
肋骨が大きく膨らむようになり、
肺の伸縮が大きくなって、
1回の呼吸で取り込む酸素量が増えます。
呼吸の深さは背中の硬さと関係する⁉
前かがみの体勢、猫背になっていると、
背中の筋肉が引き延ばされ血行が悪くなり、
背中がはって固まってきます。
本来羽ばたくように動くはずの肩甲骨が、
肋骨の背中側にはりついて、
動かなくなってしまうのです。
そうすると肋骨の動きが悪くなり、
前屈みのままでは、深く息を吸う事もできないのです。
肩甲骨の動きが悪い方は、
呼吸も浅くなりがちなので要注意です。
姿勢が変われば呼吸が深くなる
姿勢の良しあしで肋骨の広がり方に違いが出ます。
バランスポイント(下図ご参照)に立つと、
その差がよくわかるのですが、
良い姿勢で立つと、
自然と深い呼吸がしやすくなります。
呼吸が深くなると、頭もスッキリ身体もポカポカしてきます。

深い呼吸と正しい姿勢は歩き方から♪
どこで呼吸してますか?
無意識に口が開いて「口呼吸」になっていませんか?
肺の先にあるのは「鼻」です。
鼻で呼吸すると、冷たく乾燥した空気も適度に加温加湿され、
冷たい乾燥した空気が、肺を直撃することを避けてくれます。
鼻毛というフィルターも備わっている、
高性能な加湿機能付き空気清浄機のようなものですから、
ぜひ、鼻を使って呼吸してください。
ますます乾燥が進むこの時期に、
呼吸の質を上げて体内の酸素量をあげていけば、
細胞が活性化して保水力も上がってきます。
ローションやクリーム、オイルなどの、
お手入れの効果も最大に発揮されます!
南青山『足から治療院』Creareクレアーレ
フットマスター / ダイエットマスター
後藤 寿美子