私たちは「呼吸」によって生命を保ち
活力を生み出しています。
質の良い「呼吸」で必要な酸素を
十分に取り込んでいきたいものですが、
暑さと湿度の高い夏は 呼吸が浅くなりがちです。
「深呼吸」して気分転換をしていることも
多いのではないでしょうか。
では、どのように「深呼吸」をしていますか?
おそらく どなたも子供の頃には
「吸って~ はいて~」という
かけ声をお聞きになったことが あるかと思います。
大きく腕を広げて はじめに息を吸い込むことを
何の不思議もなく行っていました。
これは学校の体育の授業などで息が上がった際に
酸素を取り込むために広まったのではないかと思います。
「呼吸」とは、「呼(はいて)→吸(すう)」です。
深呼吸をする時、
まず 身体の中から大きく息を吐いてから
新しい空気を取り入れる方が理にかなっていて
深く息を吸い込めます。
息を吸う時には交感神経が優位となり心拍は速くなり、
息を吐く時には副交感神経が優位となるため心拍は遅くなるという
働きから考えても「吐いてから吸う」方が
リラックス効果があると考えられます。
普段から ゆっくり深い呼吸をして、
副交感神経優位なリラックスした状態でいれば
免疫やホルモンバランスといった
お身体の機能も働きやすくなるでしょう。
呼吸の質をよくしていくためには
まず「吐くこと」を意識してみましょう。
そして ご自身がどうやって呼吸をしているか
意識されてみてください。
体内に酸素を取り入れる「肺」は、
胸郭の中におさまっていますので、
酸素を多く取り込みたい時は
胸郭がふくらむことを意識していただくと
「肺」に空気を満たすことができます。
腹式呼吸、胸式呼吸、ヨガの呼吸など
様々な呼吸法が 伝えられていますから
大きな声を出したい時は腹式呼吸というように
目的によって お選びいただければよろしいかと思います。
また、呼吸の際に大切と言われるのが「丹田」です。
その場所は おへその下三寸と表現されます。
「丹田」は 実際に目で見ることも
レントゲンで写すことも叶いませんが
呼吸をする事で おなかが暖かく感じたり
力が満ちてくる感じがしたり、
丹田を様々に感じることが できるかと思います。
丹田の場所は お身体の中心です。
日本でも着物を着ていた頃は、
帯(おび)を巻いていたので
丹田がキュッとひき締められていました。
気くずれない所作によって 体幹のバランスもとれて
自然とよい姿勢になっていたのではないかと思われます。
着物を着る機会が少なくなった現代では、
日常生活で「丹田」を意識することが必要なのかもしれません。
そして忘れてはいけない事があります。
それは「バランスポイント」で立つ事です。
バランスポイントは、かかとの少し前。
内くるぶしと外くるぶしを結んだ線と
かかとの中央から伸ばした線が交わる所です。
重心がバランスポイントにあると
骨で体重を支えられるので
お身体から無駄なりきみが抜けます。
バランスポイントを意識して立ってから
深呼吸をしていただくと、
酸素をたくさん吸える感覚がわかりますので
みなさん 大変驚かれます。
そして わずか1cmほど前傾になるだけで
息が吸いにくくなり、ふたたび驚かれます。
人間の身体は とても精巧につくられているという不思議に
いつでも驚きを感じざるをえません。
質の良い呼吸を叶える方法は
・はじめに、ゆっくり吐く
・胸郭の広がりを感じる
・丹田を意識する
・バランスポイント(カカトの少し前)を意識する
これらとともに「正しい立ち方」で
「正しい歩き方」を実践すれば
「呼吸の質」を さらによくすることが叶います。
※参考ブログ:「いい姿勢」で「いい呼吸」
中国の荘子がこの様な言葉を残しているそうです。
衆人はのどをもって呼吸する。
哲人は背骨をもって呼吸する。
真人は踵(かかと)をもって呼吸する。
呼吸を極めるには まだまだ先があると同時に
「足」には健康につながる秘訣が隠されているようです。
座っていても 歩いていても
PC作業をしていても 読書していても
お風呂に入っていても
できる時に 何回でも
まずは 「落ち着いて ひと呼吸」を
習慣にしてみてはいかがでしょうか。
質の良い呼吸のこと
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南青山『足から治療院』Creareクレアーレ
25kgのダイエットを叶えた
ダイエットマスター/フットマスター
後藤寿美子
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